バンクーバー市(英語:City of Vancouver)は、カナダのブリティッシュコロンビア州のローレンシア地域に位置する沿岸都市で、最大の都市トロントから約4,200キロメートル離れています。南西にはブリティッシュコロンビア州の州都ビクトリアとの間にジョージア海峡があり、約100キロメートルの距離があります。北にはブリティッシュコロンビア州北部最大の都市であるプリンスジョージから約700キロメートル、東にはアルバータ州の州都エドモントンから約900キロメートル、南にはアメリカの西北部大都市シアトルから約250キロメートルの距離にあります。2016年のカナダ統計局の国勢調査によれば、バンクーバー市の人口は63万人であり、大バンクーバー地域の人口は246万人です。この地域はブリティッシュコロンビア州およびカナダ西部で最大の大都市圏であり、全国で3番目に大きな大都市圏です。市内の人口は全国で第8位です。
バンクーバーは、イギリスの航海者ジョージ・バンクーバーにちなんで名付けられました。ヨーロッパ人がバンクーバー地域に到達した後、経済は初期には主に林業に依存していました。カナダ太平洋鉄道が1887年にバンクーバーまで延伸されたことにより、バンクーバーは北米西海岸の陸海交通の主要なハブの一つとなり、極東地域、カナダ東部、イギリス間の貿易において重要な役割を果たすことになりました。現在、バンクーバー港はカナダで最大かつ最も忙しい港であり、貨物総トン数で北米の中で4番目に大きな港です。また、バンクーバーの自然環境は観光客に非常に人気があり、観光業は市内の第二の経済的柱となっています。バンクーバーは北米で3番目に大きな映画製作センターであり、「北のハリウッド」と呼ばれています。20世紀以降、アジア人が北米で最も集中している地域の一つであり、アメリカのサンフランシスコと並んで知られています。
近年、バンクーバーは世界の最も住みやすい都市に関する調査で常に上位にランクインしています。2010年には、125キロメートル離れたウィスラーと共に冬季オリンピックおよび冬季パラリンピックを開催しました。また、2015年には女子ワールドカップサッカーを開催し、決勝戦の会場はブリティッシュコロンビア体育館に設置されました。